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3)パネルディスカッション

 

◆テーマ 「人・まち・環境にやさしいバス〜これからの交通を考える〜」
◆パネリスト 太田勝敏(東京大学大学院工学系研究科教授)
山出保(金沢市長)國友正道(奈良交通株式会社代表取締役社長)
荒谷俊昭(運輸省自動車交通局長)
福井廣子(都市経済研究所主任研究員)
<コーディネーター>
藤田太寅(NHK解説委員)

 

◆進め方(敬称略)
●藤田:【シンポジウムの主旨説明】
○9月20日はバスの日。その由来は、明治36年9月20日に京都(堀川中立売―なかたちうり―と七条、祇園を結ぶ区間)に、蒸気自動車を改造した6人乗りの相乗り自動車が走ったことによる。
○以来、地域の足として多くの人々に親しまれてきたバスだが、昨今その利用者は減ってきている。
○その背景には、圧倒的な車社会の中で深刻化する交通渋滞、減少しない交通事故、環境汚染、都市の空洞化など都市の交通問題に関わる様々な問題がある。
○本日は、各方面の専門家のご意見をいただき、「人口・まち・環境にやさしいバス」を実現化するためにも、今後の都市交通のあり方を模索していきたい。

 

VTR(1)「くるま社会」日本の都市交通の現状をリポートし、問題を提起。
○モータリゼーション進展による慢性的な渋滞光景
○排ガスによる環境の悪化
○減少しない交通事故
○公共交通の遅延問題 等

 

討論(1)都市交通の現状とその問題

 

●藤田:○都市交通の現状と問題点についてどのように考えるか。パネリストそれぞれの立場から発言を求める。

 

●太田:○我々のライフスタイルでは車がべースになっている。タバコの禁煙運動では進展が見られたのに、なぜ車ではできないのか。車へ依存性を考え直す一つの曲がり角に今来ている。
○地方都市における交通困難者、高齢者の問題。

 

●福井:○バスはラッシュ時に遅れて大困り。限られた道路の上では、マイカーとバスが反目しがちだが、それは間違い。無計画な道路行政にこそ問題があるのではないか。○「とりあえず国家」の日本には長期的都市計画が欠如している。中小都市でも渋滞が耐えないのは、ひとえに計画がないからだ。
○環境問題

 

 

 

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